クランベリー/紙芝居/全文
『クランベリー』 さく・え JINHONG
ベランダの
鉢植えの クランベリーが
六つ 実を つけた
鳥が きた
実を一つ ついばみ 二つ ついばみ 三つ ついばみ
よっつめを ついばもうとしたとき
もう一羽 とりがきた
鳥が くちばしを ひっこめて くびを かしげると
あとからきたとりが その実を ついばんだ
一つ 二つ 三つ
いっしょうけんめい ついばむ あとからきたとりの その顔を
鳥は じいっと見ていた
あとからきたとりが たべおえて 鳥と 目があった
ピピイと ないた
二羽は そろって とびたった
しばらくたったころ
鳥が もどってきた
鳥は 羽繕いをすると ちょこちょこ はねて
なにかを さがしているようだった
鉢植えには もうクランベリーの実はない
となりの バジルの 葉かげから
カサカサッ
ひょっこりと あとからきたとりが 顔をだした
くちばしには 木の実を どっさり くわえていた
二羽は なかよく 木の実を あじわった
(おしまい)
ポンポコパーティクラブマーケットvo.8〜ロマンチックマジックでの
オリジナル紙芝居の読み聞かせより。
お越しくださりありがとうございました。2018.10.21 JINHONG